職人と呼ばれる人の手が惜しみなく注がれること。自然（生物）への畏敬の念とともに、環境に配慮した持続的なものづくりを進めること。これらは私たちのオリジナルプロダクトに一貫する基本姿勢です。ベジタブルタンニンレザーを原料とするレザーブランド「saranam」（サラナン）を筆頭に、タイの山岳民族との交流をきっかけに文化・伝統技術を継承する「maîtri」（マイトリー）、インドにおけるオールハンドメイドによる自社初のアパレルライン「samadhi」（サマディ）のそれぞれが、「効率」とは無縁の工程を経て形づくられます。また、すべての製品は季節や年齢（世代）、性別に左右されません。一度手にしたら長く使う、あるいは持ち主のライフスタイルに合わせて物が変化（風化）する様を慈しむこと。さも普遍的でありながら見過ごされがちな現代の価値観に、私たちは真摯な物づくりを通して一石を投じ続けます。
古代インドのサンスクリット語で「帰依」を意味するレザーブランド「saranam」。「生活の質的向上をめざした自然との調和」を掲げ、あらゆるデザインにおいてベジタブルタンニンレザーのもつ豊かな革質が、使い手のライフスタイルとともにより美しく“風化”していく様をイメージしています。
皮革の毛穴をつぶさず、革そのものが呼吸できる状態を保つことで、革本来の風合いを感じ取ることができるイタリアのベジタブルタンニンレザーを使用したバッグ、財布などのファッションアイテムを展開
タイの山岳民族やインドに古くから伝わる文化・技術にもとづく手仕事を世界に発信する「maîtri」。デザイナー自ら現地に赴き、場の空気感とともに土地ならではの素材（民族衣装などの古布から新しい生地まで）を買い付け、バッグやポーチなど様々なプロダクトに落とし込んでいます。
バッグ、ポーチ、ラグ、クッションカバー、アクセサリーなどのオリジナルアイテムに加え、ファブリックアート、ビンテージファブリックなどの買い付け品を展開
インドの旅を通して魅せられた職人技術。チャルカと呼ばれる手紡ぎ機で綿糸を紡いだ後、手織り機で仕立てる“カディコットン”は「samadhi」を象徴する素材です。縫製は全部分を手縫いで成形。現地でも限られる古典技術を惜しみなく注ぐことで生まれる至高の着心地も魅力です。
“インドのスピリット”を含み、軽やかでシアーな風合いが特徴のカディコットン（手紡ぎ・手織りの布地）。その密度を高めたサマディならではの生地を使用した、シャツ、クロスなどを展開
代表者の榊原崇寛は、東京モード学園、更にイギリス・ロンドンで服飾を修学。
福岡のアパレル企業に勤務後、当地で革小物ブランド「saranam」を立ち上げる。
シーズン毎に年4回展示会を開催。
2011年タイの山岳民族の生活から生まれた伝統的な文化や技術を基に、
人の手によるものづくりを始め、世界の歴史と文化の継承をコンセプトとした
服飾雑貨ブランド「maîtri」を立ち上げる。
2012年フランス・パリで開催される国際的なファッションの展示会
「TORANOI」に2年連続maitriを出店。
2013年インドにてサスティナブル・オールハンドメイドをコンセプトとした
⾃社初となる洋服のブランド「samadhi」を⽴ち上げる。