幼少期、デザイナーが宝物入れとして触れ合った“巻き財布”と当時の親しみの記憶から着想したシリーズ「江戸財布」からはじまり、それまでクラフト系統の商材が市場の主流だったタンニンレザーを、ファッションやモードなどの側面から迫ってきたサラナン。プロダクトに込めた意匠と機能の特長には、枚挙に暇がありません。
折りたたんで巻く江戸時代の小物入れをデザインソースに、すべての生地をタンニンレザーで仕上げた財布。ブランド創設以来、形状や革質、色味など仕様を変えながらも、デザインの原型は現在も変わらず存在しています。この財布はタンニンレザーの新たな市場を掘り起こすきっかけとなり、ブランド創設から現在に至るまでサラナンのアイコンとして親しまれています。
かつては“自立”し、それこそが本革の品質と認められきたバッグ(カバン)。そこに「一つのプロダクトにどんなディテールを注ぎ込めるか」という新たな主眼を据え、サラナンのものづくりの世界は築かれてきました。ディテールに職人たちによる妥協なき手仕事が光ってこそ、サラナンのプロダクトは完成するのです。
実に多くの人の手が加わり完成する、サラナンのアイテム。日ごろの職人のやりとりは一種のセッションであり、互いの熱量が上がるほど、物は想像以上に良い方向に仕上がっていく。私たちはそう確信しています。
柿実や栗皮などの渋から搾取した伝統的な植物性タンニン鞣し剤は、皮革の毛穴をつぶさず、革そのものが呼吸できる状態を保ちます。この鞣し剤を使い、約2カ月・20工程をかけて完成するベジタブルタンニンレザーは、輝き、味わい、強度に優れます。
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切りっぱなしや反り返りなど、動きある皮革の姿を生かすことは、私たちにとって重要な設計要素です。毛穴や筋、皺などのあるがままの表情、時にはいびつささえも個性として表現し、人の手に馴染む味わい(=風化)を生かすデザインを常に考えています。
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サラナンという世界観を突き詰めていく作業は、同時に皮革のもつ可能性を育むことと言い換えられるかもしれません。30種を超える皮革のストックに加え、従来手がけた幾多の型やカラーバリエーションがそれを証明します。
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古くから製革産業で栄え、高度な鞣しの技術が深く根を下ろすレザーの聖地・イタリア トスカーナ州。植物性タンニンを時間をかけて染み込ませる「バケッタ製法」を用い、革本来の豊かな表情に優れるトスカーナのレザーは、サラナンのものづくりに欠かせない素材です。
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アイテム単体の大きさ、用途、あるいは機能面を想定した種々のサラナンのパーツは、すべて国内工場で製造しています。国内工場で銅や亜鉛の混合率を細かに調整することで、物静かな美しさを誇る真鍮は、革の表情に一層アクセントを加えます。
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一貫してサラナンの縫製を担い、ブランドの歴史をともに紡いできた福岡のファクトリー。職人たちは「壊れない」耐朽性と機能性を加えていく、あるいは革の伸びを生かしたり、抑止したりと絶妙なステッチを施す勘に優れています。
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サラナンでは、お買い求めのアイテムをより長くご愛用いただくため、修理を承っております。スナップボタンのバネ伸び(緩み)の交換や、ZIP・テープ部分の破れなど、修理が必要な際はお気軽にお問い合わせください。
サラナンでは、オーダーをいただき、受注生産を承っております。
ショールームでは、実際にアイテムをご覧いただきながら形やカラーを選んでいただくことが可能です。
メールでオーダーいただく際には、ご希望の商品画像や、アイテムの形をご提示ください。
以降、レザーのカラーをご案内させていただきます。
すべてのオーダーは、先払いにてお支払いをご案内しております
(メール注文のお支払いのみ、オンラインストアにてお支払い可能です)。ご入金確認後、生産致します。
この度は、弊社ホームページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。新規でお取引をご希望の方は、大変お手数ですが、お電話または下記メールフォームよりお問い合わせいただきますようお願いいたします。お問合せ内容を確認後、弊社担当よりご連絡させていただきます。